石職人さんご紹介:石彫デザイン工房 山田和弘様
庵治町にある「石彫デザイン工房 山田和弘」さんは、お墓はもちろん、
さまざまな石彫刻やモニュメントを作られている職人さんです。
日本航空慰霊塔…イースター島モアイ像修復…
石原裕次郎さん石塔…茶臼山史跡碑…
県内外、国内問わず本当に多くの作品に携わっています。
知らないうちに山田和弘さんの作品を目にしているかもしれません!
茶臼山史跡碑
山田さんの第一印象は小柄で優しそうな職人さん!
しかし話を聞いている内に、職人さん…というよりは、経営者?社会の先生?いや、数学者?という印象に変わりました。
物の成り立ちや歴史はもちろん、石の吸水率や変化、蒸発速度など自らサンプル石でテストを行い統計を取って分析していたり、経営戦略の話だったり、商社で働く心構えだったり…
本当に様々な話を聞かせていただきました。
山田さんは風や水といった自然をテーマにした作品が多く、今までにない発想で作品を生み出すアイデアは、
「風など肌で感じる自然のものを手で触れる感覚が作れたら面白い」
という固定観念を覆すような物、遊び心や発想の転換を大事にする という考えからきているそうです。
意匠登録取得済みの「AJI 流水花車」も、まさに遊び心から生まれた作品の1つです。
石皿を少量の水の力で回転するようとても計算されており、美しい石皿の曲線美と水の流れで、耳も目も癒されるような洗練された作品です。
そんな山田さんが制作するにあたり大切にされている事は、
「微に入り細を穿つ」
職人として仕事の大小に関わらず、only one のものを作る事だそうです。
当たり前だけれど、難しい事です。一つ一つの作品に真摯に向き合っているのだととても感じました。